クソガキ旅行記3

渡米三日目ですがクソガキさんはまだアメリカ人同士の会話を二、三割理解できるかどうかってところです。
さすがに留学生に対して向けられた英語はわかりやすく言ってくれてるからわかるんですけどね。

昨日は更新をさぼりましたが、これと言って面白いことはなかったです。
多分書いてたとしても安土竜くんと話したポケモンとSFのことくらい。赤緑版でトキワジムの横で道ふさいでるじいさんは、日本ではよっぱらってますがアメリカではコーヒーをくれって言ってるらしいですよ。

今日はようやく授業っぽいのが始まって宿題を渡されました。簡単な宿題ですがクソガキさんはクソガキなので、たぶん寝たら宿題があることを忘れています。
まぁなんというか、当然ながら簡単な授業で、アメリカでの会話の仕方を授業形式で覚えてく感じです。それにしてもクソガキさんの大学の留学システムは、数十人がまとまっていくんですが、その内の十人くらいが一つの寮に住むことになります。ということは必然的にそのグループで集まることが多くなり日本語を話す機会がかなりあるんですがそれは英語の上達にはあんまり良くないんじゃないですかね。まぁそのおかげでちょっとはホームシックになりにくいのかもしれないけど。

授業が終わった後はディナータイムです。学食（というとわかりやすいからそう表現する）に行ってあたりを見回すと安土竜くんが。クソガキさんの隣にはさっき友人になった日本人留学生がいましたが、そいつといっしょに声をかけます。（クソガキさんは人の名前を覚えるのが苦手なのでそいつの名前は忘れました。りょうなんとかだったような覚えがある）
安土竜くんはりょうなんとかに話しかけられしどろもどろ。りょうなんとかもたいがいコミュ障っぽい奴なんですが、実は安土竜君もそうだったみたいですね。初めて会ったとき興奮して見えたのは緊張してまくしたててたのかな。ちなみにりょうなんとかには「だからコミュ障なんだよ」という言葉が危うくクソガキさんの口からでかかることがありました。コミュ障を自称していたとはいえさすがにこの発言は酷いですね。踏み止まれて良かったです。
安土竜くんと他愛ない話をしていると、MTGやってるグループがここにいるよ、と言われます。もちろんそのままついて行くと、確かにMTGのカードを広げている人たちがいました。安土竜くんの紹介でクソガキさんは彼らの輪の中に入り、久しぶりにMTGに触ります。本当だったら昨日紹介されていたはずなんですが、昨日はもう集合場所から移動していたようで会うことはできませんでした。
机の上に置いてあったのはスタンやモダンのデッキにしては多い束……に、別のスリーブに入れられた《ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu(FUT)》のカード。そう、EDHです。ジョイラがジェネラルなのを見て普通にガチやんと突っ込みたかったのですが、そうでもありませんでした。まず土地がイニストランドとタップインランドが数枚ほどしか入っていません。またリセット呪文もなく、ファッティもせいぜい強そうなのがウラモグとアルカニスとスフィンクスくらい。これならクソガキさんのクソ弱い赤単でも勝負になると安心しました。まぁ二月一日に宅配に預けたはずのEDHが入った荷物はいまだに届いてないんですがね。ごらくさんからもらった未開封日本語版JvsCもその中。

クソガキさんがカードを寮から取ってきてみせると、ピン象さんからもらった日本語版JvsCのジェイスとチャンドラ、それとクソガキさんが自分で描いた拡張アート（前DNに載せたやつ）にとても興味を示されました。
しかし、聞いてたほど日本語FOILには興味を示されませんでした。やっぱり使えるカードじゃないと駄目なんですね。
そういえばカードをトレードする際にSCGで値段を調べるのですが、値段を調べてくれた人があおのりさんに良く似ていました。眼鏡をかけたらきっとあおのりさんそのものです。

そして最も驚いたのが、彼らがやっていたMTGでないカードゲーム。まさかのヴァンガードでした。ヤムチャさんに教わっておけばよかったか。ちなみに遊戯王をやっている人もいる模様。

そしてさらに、クソガキさんは驚愕の言葉を耳にします。「FNM出ないかい？」二つ返事で行くと返します。
その後割とすぐに席を立って、二人のアメリカンヴァンガードファイターとあおのり（仮）さんを残し、四人でそのまま外へ。まさか学内でフライデーではないだろうと思いましたが、まぁその通りで校外でのFNMのようです。ちなみに学校のプログラムで校外には明後日行くはずでした。行ってはいけないというわけではないようですが。
またこの時点でかなりの人数の学生MTGプレイヤーを紹介されたのですが、クソガキさんは人の名前を覚えるのが苦手なので マジで誰一人として覚えていません。次会うときどうしよう。

学校から出て少し歩き、入っていったのは割と広いスペースのあるゲームショップ？ みたいなところ。両脇の壁に漫画やTRPGっぽいゲームやフィギュアなんかが置かれていて、真ん中はかなり広いスペースが空いている縦長の店なのですが、MTGのカードは見当たりません。よく見ると、レジの奥にパックや構築済みやスリーブが置かれていました。シングルは売っていないようです。
やたら広いのでここにテーブル並べてゲームするのかな？ と思っていましたが、テーブルも見当たりません。クソガキさんがわけもわからずうろうろしていると、レジ横ののれんっぽいのをくぐるんだよと教えられました。ねずみ色で目立たないうえに壁が写真やポスターなどでごっちゃごちゃしててわかりませんでした。今度写真とってこよう。ちなみに店ではパグを飼っていました。こいつの名前も教えてもらったんですがやっぱり忘れました。モッグとか言ってたような……。

そうそう、校外に出て初めてわかったんですが、信号と横断歩道が全く見当たりませんでした。田舎だからでしょうね。ずいぶんフリーダムに道路わたりました。ちなみに道路の幅も日本の大通りよりもある。クッソ広い。

それはさておきようやく始まったFNM。久しぶりかと思ったけどよく考えたら九日はFNM出てたからいまだに毎週欠かさず出れてるのか。参加費は5ドル（約五百円）となんかたけぇ。
デッキは以下。


Main

2 《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》
4 《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》
3 《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》
3 《慈善獣/Alms Beast(GTC)》
4 《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》
3 《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
3 《盲従/Blind Obedience(GTC)》
2 《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》
2 《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》
2 《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
4 《遥か見/Farseek(M13)》
2 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim(ISD)》

3 《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel(ISD)》
3 《森林の墓地/Woodland Cemetery(ISD)》
3 《寺院の庭/Temple Garden(RAV)》
2 《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》
1 《神無き祭殿/Godless Shrine(GPT)》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M12)》
3 《ガヴォニーの居住区/Gavony Township(ISD)》
3 《大天使の霊堂/Vault of the Archangel(DKA)》
2 《森/Forest(10E)》
2 《沼/Swamp(TSP)》

Sidebord

4 《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》
1 《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity(AVR)》
2 《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M12)》
2 《忘却の輪/Oblivion Ring(M12)》
3 《安らかなる眠り/Rest in Peace(RTR)》
2 《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider(M13)》
1 《天啓の光/Ray of Revelation(DKA)》


雷口のヘルカイトが減ってるようなのでセレチャ減量。盲従のおかげで奇襲を受けにくくなったが結局除去もブロックもできなければいっしょなので、未練ある魂を投入。慈善獣とスマイターで地上は本当に硬いから、あとは空さえかためれば少なくともメインはラクドスを攻略できる、はず。盲従3は多いだろうなー。
悲劇的な過ちは悪名の騎士用。スマイターと慈善獣は鉄壁だがこいつだけは通っちゃう。というのが日本で考えていたことだが、アメリカではどうか。



一戦目：バント防衛エンチャントコントロール
G1：1/4強請が硬い。スマイター、スラーグ、スラーグとたたきつけていくが全て宝球で飛ばされる。残ったビーストをガヴォニーで強化し1/4を乗り越え、さらに慈善獣を追加。盲従を張った返しで、《天使への願い/Entreat the Angels(AVR)》X＝5。盲従のおかげで寝てたので、返しでフルパン。微妙にたりないところを慈善獣にセレチャでトランプル付けてギリギリ勝利。盲従がベストタイミングだった。
G2：ガラクを宝球で持っていかれるも、人脈で引き増しスラーグ修復連打して勝ち。

○○



二戦目：ゴルガリビート
G1：土地が詰まりスマイターも《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》されるが、なんとかさばいてスラーグ修復に繋げて勝ち。
G2：スマイターを衰微される立ち上がり。以降除去と土地しか引けず、RIPのおかげで不死とか帰ってこなかったりするも、ブロッカー用意できなくて負け。
G3：RIP、盲従おいてスラーグ連打。相手がランカー三枚とRIPに弱いところ引きまくってたのもあり勝ち。

アメリカ人はサイドボードの場所を示すだけでCOOLって言います。枚数はお互いに確認しないようです。

○×○



三戦目：ラクドススライ
G1：《灰の盲信者/Ash Zealot(RTR)》強すぎて未練ある魂使えなかったけど慈善獣を乗り越えられないみたいでスラーグ連打まで行って勝ち。
G2：同上。

まぁ《地獄乗り/Hellrider(DKA)》がないのはともかく《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》もなければ慈善獣無理だわ。

○○



3-0して聖遺の塔二枚と三パックゲット。パックからは《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》出て美味しい。これで一枚も持ってないのは青白と青黒だけか。
あと俺の持ってる《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》二枚を欲しい人がいたので、ファイル見せてもらってオブゼとSCM欲しいっつったらどっちもくれました。ボロスの反攻者そんな高くなかったですよね？ 日本語だからなのだろうか。シャークじゃないです。

あと俺渡米するまで、なぜ投了することを「GG＝Good Game」と言うのかわかっていなかったのですが、あれ良いゲームメイクでしたねーって誉めてるんですね。そうなのかと思っていなかったわけじゃないんですが、日本のMTGの感覚だとどうにもしっくりこなかったもので。アメリカ人は些細なことでもniceだとかgoodだとか誉めます。クリーチャーのプレイのスタックに乗せて肉貪り撃ったらnice play頂きました。説明するまでプレイにスタックする意味をわかってなかったようだったから、そもそも知らなかったプレイだったんでしょうけどね。

アメリカでの初マジックを終え帰宅。実に充実した一日でした。そういえば結局晩飯食ってねぇや






























































そういえば七時からあったはずのミーティングすっぽかしてたわ